まもなくお見合い活動が再開されましたが、年齢の近い方、高収入、高身長、その上卒業大学までもご指定があるのでしばらくはお見合いにすらなりませんでした。
B子さんがお選びになる男性は皆様20代の女性をお望みでした。
コンシェルジュたちにも「あきらめ」というムードが流れておりました。
ある日47歳の開業歯科医師の方がご相談にお見えになりました。
数年間ご活動なさっていらしたのですが「20代の美しい方」とう強いご希望がありましたのでご結婚がお決まりにならなかった方です。
「もう結婚はあきらめようと思います。自分のわがままでお手数をおかけしてしまいました。」と仰った時B子さんのお顔が浮かびました。B子さんは35歳になっていらっしゃいました。
お互いに「ご希望条件」には程遠かったのですが「だめもと」で会ってみますと仰って半ば強引にお見合いをしていただきました。
その翌日お二人から「なぜあんなに素敵な方が今までお一人だったのでしょう。是非またお会いしてお話したいと思います。」と同じようなお返事をいただきました。
交際が進むとやはりお母様は「興信所」にお願いしたようです。
それでも男性は「そういうことも含めての現在の彼女を愛していこうと思います。」とキッパリと仰いました。
「土曜、日曜と続けて会うのはおかしいでしょうか?」「プレゼントは何が良いでしょうか?」と思わず吹き出してしまうようなお電話をいただき嬉しい時間が過ぎました。
ご婚約、ご結婚と進むのに時間はかかりませんでした。
先日B子さんから「毎日幸せに楽しく過ごしております。これからも謙虚につつましく小さな幸せに喜びを感じられる女性でいたいと思います。もうすぐ母になります。」というお手紙をいただきました。
初めてB子さんにお会いしてから何年経ったでしょう・・・・。
それでもご自分の力でお幸せを掴んでくださいました。
お二人(3人ですね)の笑い声が聞こえてくるようです。
・・・・end