B子さんが一週間かけてお選びになった方々からは残念ながら「お見合い希望」のお返事をいただけませんでした。
コンシェルジュのアドバイスなどB子さんのお役には立たなかったようで数ヶ月間は同じ繰り返しが続きました。数ヵ月後のある日のミニパーティーで38歳の男性と出会いました。
お話が弾んだようで交際が始まりました。
男性は大きな会社の3代目で専務として経営を任されている方でした。
とてもハンサムなスマートな方でその上お人柄も良いのですが、B子さんのお母様がお父様と同じ東大卒ではないという理由で快く思っていらっしゃらなかったようです。
それでもお二人は何度かデートを重ねていらしたようです。
行き先にあわせて車をお選びになる程の方のようでした。
そんな中、お母様が「興信所」に出向いて男性の「身上調査」をお始めになりました。
男性の会社の偉大さや莫大な資産などをお知りになったようで、お母様から「このお話を進めて欲しい。」というご連絡をいただきました。
この男性に限らず興信所に調べられるというのはご本人もなんとなくお感じになるようです。その後間もなく男性から「お断りしてください。」というご連絡をいただいてしまいました。
次にB子さんが交際に入ったのはやはりお父様の会社を引き継いだ明るくさわやかな男性でした。楽しい交際が続いたのですが・・・。
ある日、お母様から「男性のご実家を見に行ったのですが普通のお宅でした。我娘が住む所ではありません。」というお電話をいただいてしまいました。
コンシェルジュたちはなす術もなくむなしく月日が流れていきました。
もともと聡明なB子さんはつらく悲しい経験の中で少しずついろいろなことをお考え下さるようになりました。
そして「心を入れ替えて謙虚な気持ちで頑張ります。」と仰ってくださったのです。
・・・・to be continued