様々なご経験から多くのことをお考えになったのでしょう。
E男さんの思慮深く落ち着いた男性への転身ぶりは目を見張るほどでした。
ミス○○の件がトラウマになったのでしょうか、E男さんはあまり容姿を重視なさらずにお選びになっていらっしゃいました。
「お二人で仲良く助け合っていける方を。心を通い合わせられる方を。」という我々のアドバイスにも耳を傾けて下さるようになりました。
その後も数件のお見合いをしていただきましたが交際へと進むことはありませんでした。
「女性不信」という言葉が我々の心の中をよぎりました。
E男さんが「もうだめかもしれない。」とお感じになっていらっしゃることが良く分かりましたがどうすることも出来ずに時間だけが流れていきました。
そんな中でもE男さんはオフィスにいらしてコンシェルジュたちとお話をしてくださいました。きっとE男さんは我々への心配りのお気持ちだったのでしょう。世間話や冗談をを仰るだけなのですが笑顔の中に寂しさを感じずにはいられませんでした。
「何とかご結婚をしていただきたい。」と改めて思う頃、E男さんは40歳を終えようとしておりました。
・・・・to be continued