38歳 外資系企業秘書という華やかで美しい方のお話です。
「お嫁さんにしたい」と感じるような笑顔の可愛らしい女性です。
お写真撮影後「修正は結構です。バックの色はそのままで・・」と仰っているのですが、と
写真スタジオから「よろしいでしょうか?」と確認のご連絡をいただきました。
「修正といっても髪のばらつきを直したり、影で暗くなった箇所を明るくするだけなのですが・・・
バックの色は明るくした方が・・・」
とのご意見を強くいただきましたが、「ご本人のご希望を優先して下さい。」とお願いして
少し暗い感じのお写真が出来上がり、お見合い活動が始まりました。
コンシェルジュからは
「ご年齢の近い方は条件を広げて、条件の良い方はご年齢を離して」と申し上げるのですが、
ご本人がお選びになる方は、ご年齢の近い条件の良い方々ばかりでした。
それでも2,3件のお見合いが決まり、ホッとしておりましたが、
お見合い後は「顔が気に入らない」という理由で全てお断りのお返事をいただいてしまいます。
「ご希望条件に合う方とのご縁がなければ、お一人で生きる道もお考えですか?
それとも気の合う方とお二人でお幸せを探すこともお考えですか?」とお伺いしてみると
「私の好みのタイプの方、条件の良い方、年齢の近い方と幸せになりたい」と・・・
勿論ご希望を叶えて差し上げたいのは山々ですが、お相手のあることです。
もう少し柔らかい、明るい雰囲気のお写真があれば・・・。
と何度もお話させていただくのですがのですが、ご本人のお考えが変わることはありませんでした。
しばらくして「退会のお申し出」をいただきました。
「ありのままの私を受け入れて下さる、希望条件に合う方を自分で探します。」
とのお話でしたので、とても残念でしたが、お手続きをさせていただきました。
「幸せな結婚」はお相手に与えていただくものではなく、
ご自分でお考えになり、築いていくものなのだと強く感じたケースです。